ニューヨーク 二日目 水曜日
最終日。といっても飛行機に乗って帰るだけだ。7:00 にホテルにシャトルバスが来た。マンハッタンの中を走り回って人を乗せていく。国際空港に行くシャトルバスだけあって、シャトルの中では中国語・ドイツ語・英語・スペイン語が!不思議な。結局合計10人を乗せニューアークへ。マンハッタンからニューアークへは30分ぐらいでつく。
10:30 ごろ飛行機に搭乗する。今まで機内の映画などのサービスを使ったことがないんだけど、今回はなぜか使う気満々。がしかし、映像がめちゃくちゃ乱れている。リモコンも辺だ。どうやらこの席だけみたい。みれねーじゃん!近くに二つの空き席があったので、映像見れないしリモコン辺だから席移動しても良い?と添乗員に聞くといいよと。わーい。隣が開いている席に移動できたので快適に。でもここは映像は乱れてないけどリモコンの一部のボタンが押しても反応がない。20回ぐらい押すと一回ぐらい反応する、みたいな。まぁ使えるからいいか…。映画はスパイダーマン3バブルへGO!と The Last Mimzy を観た。スパダーマン3めっちゃおもしろいなこれ。飽きさせない展開。1,2 見たこと無いんだけど後で借りてみよう。
そんなこんなしてるうちに13時間たって東京に。なつかしの日本。おみやげにビーフジャーキーをいくつか買ったんだけど、なんか動物検疫所の検査が必要だとか。検査官にアメリカの牛肉なんですけど、すぐ検査って終わります?と訊ねたところ、問題なければすぐ終わるよ、と。で、ビーフジャーキーのパッケージを出すと顔色が変わる。結構念入りにパッケージをチェック。で、言いづらそうに、「加工肉の持ち込みは、米国産牛肉の輸入解禁された今もダメなんですよ…。この場で破棄してもらうしか…。」ガーン。たぶんパッケージを見て即座にダメと判断したんだろうけど、切り出しにくくてパッケージを念入りに見てたんだろうなぁ。人によっては「なんでだめなんだよ!!!」とか怒りそうだし。なので解りました、破棄します、と云うと申し訳なさそうに「動物検疫所からのお知らせ」と印刷されたポケットティッシュをたくさんくれた。で、このティッシュによると、2006年末から成田空港では荷物から肉などをかぎ分ける検疫探知犬が働き出したらしい。ので、ビーフジャーキーを密輸しようとすると犬にほえられてばれるかも知れないので持ち込んじゃダメだよ!
成田からは成田エクスプレスで。外人さんがどこにでもあるような田んぼの風景やら、瓦の屋根の家やらを興味深そうにデジカメで撮ってた。はっ、これは俺がアムトラックでやってた光景と同じだ!こういう風景に興味もつんだなー。
そんなこんなで無事家に帰還。何か事件に巻き込まれたりしなくて良かった…。ちなみに家のポストはビラでぱんぱんになってた。ひどい…。

ニューヨーク 一日目 火曜日
昨晩はやはり眠れなかったので初めてTVをつけてみた。ジャッキーチェーンのスペイン語吹き替え版の映画が流れてたり、すごい肉厚のステーキを作ってワオーおいしそう!という料理番組が流れてたりした。みんなVISAカードで買い物してて便利!一人だけドル札で払おうとしてそこで流れが止まるCMが流れてて、VISAカード便利をアピールする。日本だとクレジットは少額決済にはほとんど使われて無くて電子マネーだよなぁ。文化の違いを感じる。
朝、シャトルバスの申し込みにフロントへ。ニューアーク国際空港まで、と云ったのに「ニュージャージー?」と聞いてくるので、「ノー。ニューアーク」「ニュージャージー?」の繰り返しになったので、ここに書いてあるニューアークだよ!と云ったら「だからニュージャージ州のでしょ!ニューアークはニュージャージ州!」と云われた。そうなのか!ニューヨークはニューヨーク州?あめりかよくわかんない。
さてどこに行こうか。ニューヨークと云っても、予備知識としては自由の女神エンパイアステートビルとセントラルパークがあることしか知らない。観光案内所もどこにあるか知らない。あるのはホテルのフロントで手に入れた、マンハッタンの小さい地図だけだ。セントラルパークは歩いてすぐ行けそう、ということでセントラルパークへ行くことにした。やったら広い公園らしい。
部屋を出ると変な感覚が。あれ、オートロックがかからないよ?何度やってもダメ。このままじゃ鍵が開いたままだ。フロントにつげると、すぐに調べてみるよ、と。でも待ってるのもなんなんで出かける。部屋でもし盗まれて困るような物は、バックパックに入ってるちょっとの現金ぐらいだ。さすがに着替えなんて盗まないだろう。
昼間のブロードウェイはそんなに混雑してない。どうやら夜がめちゃくちゃ混雑するみたい。さすが摩天楼。ニューヨークの道路を走るのはイエローキャブばっかり。半分ぐらいがイエローキャブなんじゃなかろうか。時々人力自転車タクシーも見かける。アメリカ人は時間をあんまり気にしない、と思いきやニューヨーカーはせっかちだ。道路でちょっとでも車が止まってるとすぐクラクション。人も車が居ないと平然と赤信号を渡る。
ホテルから歩くこと約30分、セントラルパークへと到着。さてと散策散策。入ってすぐ入り組んだ散歩道。これは地図がないと迷うなぁ。まぁ迷っても死ぬもんじゃないだろうし、と歩く歩く。ちょっと入ると大きい岩山。公園なのに。またちょっと歩くと広い芝生。結構人が、日光の下寝っ転がってる。若い人はたいてい水着。公園なのに。すごい気持ちよさそうなので、日陰の芝生で寝っ転がってちょっと昼寝。
起きてまた歩き出す。いろんなところで人が寝てる。芝生、草むら、岩山の上、ベンチ。公園の道路では自転車やら、自転車タクシーやら、走ってる人やら、ローラーブレード(一人やたらとばしていた人がいた。時速3,40kmは出てるんじゃないのか。こけたら死にそう)のひとやら、ポリスメンやらいろいろ。のどが渇いたので売店で水を買ったら $3 つわれた。高いよ。ていうか看板には $2 って書いてあるじゃん、と云ったら $3 に値上げしたんだよ、と。英語解らなさそうだからぼったくられてるのかな。でも口論できなさそうな俺の英語レベルなのでおとなしく引き下がる。しくしく。このへんでセントラルパークの観光案内所を見つけ、公園のマップをもらう。まだ 1/5 ぐらいしか歩いてないじゃん!ひろっ!公園一週すると一日かかってしまいそうなので、往路だけにしよう。
さてさて歩く。歩く。ここは山道?というところがあったり、野球場があったり、小さな湖があったり、巨大な湖があったり、メリーゴーランドがあったり、丘があったり、川があったり、トンネルがあったりした。本当にここは公園なのか。途中でアイスウォーター$1アイスウォーター$1と歌いながらカートを引くおじさんから水を買う。売店の 1/3 だよ。安い。途中、カモがたくさん居る湖の横の芝生で寝っ転がろうとしたらそこら中フンだらけ。カモのフンは緑色だ、気をつけろ。危ないよ…。他の人はビニールを敷いて寝っ転がってる。なるほどね。リスもそこら中にいる。ワシントンDCで初めてリスを見かけたときは大はしゃぎしたもんだけど、アメリカ人はリスを見ても全然気にしないのが解ったよ。リスはそこら中にいる。
結局三時間弱をかけて下から上までは一応歩いた。都会のど真ん中に緑!というのはいいものだけど、酷く作られた感がなぁ。ウィリアムズバーグは緑を切り開いたところだったし、アトランタの大きな花崗岩はほんと樹海の中にあったし、本物の自然ぽさを感じたけど、ここはそんな感じは全くなくて。山道のような場所でも、道はコンクリートだったり、自然の川ぽいけど、排水溝があったり、湖は結構ゴミが浮いていたりする。仕方ないのだろうけど。
セントラルパークの反対側の街並みは、マンハッタン中心部と違ってアメリカな感じがむんむん。そうそう、こういうのがアメリカぽいぞ。またセントラルパークでも人の層が全然違って、中心部に近い方はほとんど白人、反対側はほとんど黒人だった。どちらも危険な感じはしないけど、山道ぽいところは周りが林で見通しも悪いので、セントラルパーク内部でそれなりに犯罪があるというのも解る気がした。
さてここから戻ると大変、なのでニューヨークの地下鉄を使ってみることに。料金表が書いてない。どうすればいいんだ、駅員に聞く(ちなみに駅員がいる場所は厳重なガードがしかれた部屋で。銃があっても撃てないようなそんな場所で。お金やチケットのやりとりはへこんだ隙間を通して行う。ニューオリンズの銀行もこんな感じだった)と、$2だよ、と。どこでも乗り換えなければ$2っぽい。自動販売機で買うと磁気をもった紙が出てきた。地下鉄ホームは薄暗くて、壁のタイルがなんか怖い。どの電車に乗ればどこに行けるのか全然解らなかったので訊ねて教えてもらった。地下鉄車内も、どの窓にも落書きが刻まれてた。ニューヨーク深夜の地下鉄は危険なので利用しない方が良い、という意味がわかった…。
目的の駅で降りる。ここはマンハッタン中心部に近く、駅ホームも明るくて綺麗。駅近くをぶらぶらして、日本で云うデパ地下ぽいところで、日本の高校のようなブレザーを着た女子高生に出会う。この辺の学校の子なんかなー、と思ってたらぞろぞろ次から次へと現れる高校生。こんなに大量の女子高生にマンハッタンで会えるなんて!私立高校だと修学旅行で海外とかよくあるよね、俺の高校は公立で広島・京都だったけど。そんなんで気になったので声をかけて聞いてみる。アメリカでは旅行者に声をかけるのがマナー(USO)。
「こんにちは。修学旅行?」(ちょっと間をおいて)「こんにちは。体験学習なんです」「日本の高校生なの?」「そうでーす」「がんばって!」「ありがとうございます!←この辺が日本の女子高生ぽい」と見知らぬ女子高生と会話。体験学習ってなにを体験学習するんだろう。
夕方になってお腹も減ってきたので吉野家に再チャレンジ。夕方はまだ人もほとんど居なかった。せっかくなので牛肉&照り焼きターキー + クラムチャウダー(ミソスープもあったけどあえて) + ペプシーのコンボを。日本食でも炭酸がアメリカのマナー。デパ地下の寿司屋で外人さんがコーラ飲みながらマグロを食べてた。すごいぜ。また日本と云ったら teriyaki 味は基本。日本食ぽいものの店にはたいてい teriyaki なんちゃらがある。中華だとバーボンチキンと言い換えることが出来る。なので中華料理屋で迷ったらバーボンチキンを注文する良い。照り焼き味の鶏肉が出てくる。ちなみにアメリカ吉野屋の牛丼の肉はちょっと固くて味が少し薄いと思った。でも日本の牛丼の味が思い出せない。吉野家で野良無線があったのでネットしてるうちに人が増える増える。結構日本人もいる。わざわざニューヨークまで来てアメリカ。また吉野屋のトイレはなんと25cを入れないとドアノブを回せないようになっていた。これが有料トイレというやつか!と25cを入れて入る。でもトイレの中はそこらへんの飲食店のトイレとさほど変わらない古めのトイレでガックリ。有料トイレならもうちょっと綺麗だったり新しかったりしても良さそうなのにね。
その後は中心街をぶらぶら。夜はやはり大混雑だ。途中すごい人だかりができて、黄色い声(キャーという声は日本人と同じだね)があがり、写真が撮られまくったので見に行ったら、どうやら有名人が車から降りて建物へ入っていくところだったらしい。とりあえず写真を撮ってみたけど有名人が撮れたかどうかは定かではない。有名人の顔が解らないから…。トイザらスの建物の中に小型ながらも観覧車があって驚く。すごいぜアメリカ。
そんな感じで最後のアメリカの夜は更けていき、22:00 ごろホテルに戻る。明日の朝起きられなかったらさすがにマズイので、一応フロントにモーニングコールを頼む。もちろんだとも、と答えてくれるフロントの人。このホテルのフロントは場所は狭いけど気のいい人ばかりだった。俺のへたくそな英語もきちんときいてくれた。寝る前にキッチンから煙が。このホテルは一階にごとに誰でも使えるキッチンがあるのだ。そこで分厚いステーキ肉が焼かれていた。でも誰も人は居ない。火をつけっぱなしで放置かよ!

コロニアル・ウィリアムズバーグ 二日目 月曜日
朝、雷によって目が覚める。外は雷雨。雨もかなり強い。パラパラ雨が降っていたことはいままであったけど、本格的な雨は初だ。やみそうにもない。ブレックファーストをとりに行くまで(ロビーまでは外を3分ほど歩くのだ)で結構濡れた。帰り道、傘を片手にコーヒーを持って歩いて戻ったのだけど、コーヒーがちょっとこぼれてしっかり持ち直したら蓋が外れて壮大にこぼれて手にやけどを負う。あちーよ。これを書いている今もやけど部分を押すと結構痛い。
モーテルは 9:00 前にチェックアウトして出発。このころは雨の勢いも弱まってきたので歩いて駅まで。狭い駅構内は結構人がいた。予定時刻通り、アムトラックで出発。途中のワシントンDCについたときには一時間弱の遅れとなっていた、さすが。ワシントンDCでは20分ほど停車。晴れていたので、タバコ吸う人たちと一緒にホームに降りていたら、晴れから突然の土砂降り。雨粒がでかい。でも車両は閉まってて入れない。えええ。その後ワシントンDCから乗る人たちがやってきて車両入り口が開いて乗れたけど…。
景色はワシントンDCからニューヨークまでは結構街並みが見れて。やっぱり結構廃墟があるなぁ。電車から見える建物は結構グラフィティが書いてある。
そして目的のニューヨーク・ペンステーションに着く予定時刻のちょっと前にペンスーションに到着。え、ここ?不安なので近くの人に確認する。ここはフィラデルフィアのペンステーションでニューヨークまではあと一時間以上かかるよ、と。ワシントンDCでだいぶ遅れてたのでそれぐらいの時間に到着するのは妥当。で、そわそわしてるとその人達が降り際に「あと二駅だよ」と云ってくれて、べつのおばさんに「彼はニューヨークのペンステーションで降りるからよろしく」とお願いしてくれてた。ありがたい。で、次の駅はニューアーク・ペンステーション。ニューアークとかニューヨークとか紛らわしい!ひょっとしてここがニューヨークだったら大変なのでいちおうおばさんに確認すると「次の駅だよ、ついたら呼んであげるから!」と。その後時刻表まで持ってきてくれて「今ここの駅でしょ、あと20分でニューヨークね」と教えてくれた。「どこから来たの?」「日本!今妹が暮らしているわ。楽しんで居るみたい!」など会話を。アメリカはちょっとでも困ってそうな人がいると、みんな率先して May I help you? で手助けする。日本だと「お節介すぎる!」とか云われそうなくらいみんな親切だ。おかげで無事ニューヨークで下車でき、降り際におばさんにグッドラック!と云われる。ありがとう。
そんなんでニューヨークはペンステーション。駅構内はすごい人。ていうかほんとに人人人。新宿駅の数倍の人口密度な感じだ。なんだこれ。外に出るとビルビルビル!そこら辺にビルが建ちまくってる。あと人人人で。なにこここれが広いアメリカ?俺が今まで見てきたすべてのアメリカとは違う感じ。渋谷や池袋みたいなそんな。人混みは大嫌いで、居るだけで気持ち悪くなってくるんだけどここでも気持ち悪くなってきた。こんな場所住めそうもないなぁ。
まぁホテルへと移動する。アムトラックが遅れに遅れる可能性もあったので、ペンステーションから近い場所で選んで予約した。でも今までのホテルの約二倍のお値段で、しかも風呂トイレ共同、約四畳半な部屋だ。夏休み時期だからとしてもマンハッタン高すぎる。ちなみに普通のホテルはこのホテルの倍〜三倍は余裕でするので泊まれそうにもない。しかしロケーションはさっき知ったんだけど、ブロードウェイまで2ブロックもなく、ほんと中心街な場所だ。
で、ホテルへと到着、したは良いのだけど、ホテルの看板が出ている場所にそれらしい入り口がない。住所はあってる。二重扉とインターフォンだけあったので、インターフォンを押すと「ヴィーーーーーーー」と怪しげな警報が。ひぃぃ、怖い、と逃げ出してみる。で、もう一度住所を確認するとあってる。この辺を一周してみたけど、入り口だと思われるのはさっきの場所だけだ。入り口付近でうろうろしてると、宿泊客だと思われる人が中に入っていく。怪しい警報が鳴り響く中、二重扉を開けていく。これは!と思ったので一緒に進入。でもあるのは階段だけで、ホテルのロビーぽい物は見あたらない。ので、宿泊客の人にロビーはどこですか?と訊ねたら二階にあるよ、とのことだ。二階に行ってみると、ほんとに狭いロビーが。フロントの人に「あのブザーが鳴ってるときに押して入ってこなくちゃダメだよ」と云われた。インターフォンを押すと、監視カメラで確認して、怪しい警報が鳴っている間だけ中に入れるらしい。なるほど。
このトイレ風呂共同のホテルの仕組みは、部屋に数日分のバスタオル、シャンプー石けん類などがあって。約四部屋で一つのユニットバスを空いてる時間に使うようだ。また完全にトイレだけの restroom もあって、ユニットバスが全部埋まってるときはそっちを使ってね、と。部屋は大通りに面していて、かつ窓にはめ込め型の空調なので、外の音がまる聞こえ。夜眠れるのかなぁ…。ちなみに WiFi はホテルオフィシャルとしては用意されて無く、野良がいくつかあったけどどれも繋げなかった。日記の更新にラグがあるのはそのため DA YO!
ここで時間は19:30。このまま部屋にいるのも勿体ないので、ブロードウェイを歩く。人人人人人だらけだ。なんなんだ!そこら辺どこも人だらけだよ。たくさんなにかやってる華々しい建物があるけど全然興味を引かれない。途中吉野家を見かけて、今日朝食しか食べてない!明後日帰国するけど突然牛丼が食べたくなって中に入る、もみんなたいてい牛丼以外の怪しいメニュー(もちろん日本にはない)を食べている。teriyaki bool とかそんなの。においだけで気持ち悪くなって外に出る。ここの吉野家は食べられそうにない。ぐるぐる巡るも、これは食べたい!という店が無かったので結局サブウェイ。サブウェイはうまいなぁモグモグ。
そんなことをしてるうちに日が暮れたのでホテルに戻る。日が落ちたら一気に人通りが減ったなぁ。繁華街まで2ブロック弱といってもよく見ると結構1Fは鉄格子がはまってる店があるぞ。そういえばホテルも入り口がなにげに二重扉で厳重だ。夜は治安が悪いのかも知れないね。さて今日はよく寝れるかな…。

コロニアル・ウィリアムズバーグ 一日目 日曜日
今泊まっているモーテルは、同じ会社が運営してるすぐそばのホテルでブレックファーストが食べられるみたい。というわけで朝食はそれなりにバリエーション豊富でおいしくいただく。カラフルなコーンフレークなんかも食べてみた。青赤緑、色とりどりのフレーク。おいしそう!(USO)
天気は曇り。曇りだと暑くなり過ぎなくて良い。それでも汗は結構かくぐらいの暑さにはなるけど。昨日買わなかったチケットを買って、街の中の建物をメインに巡る。鍛冶屋服屋農場靴屋薬屋家具屋料理屋武器庫などなど。そこら彼処に当時の服装の人が、当時の仕事をしていて、近づくといろいろと説明してくれる。もちろん英語だ。聞き取りに集中して結構疲れる。全然話がわからないときも結構あって悲しい。
中にはツアー形式の建物もあって、人がある程度集まったら、建物の中を説明しつつ案内してくれる。これがジョークを交えたり、見物人に質問したり、見物人に何かやってもらったりと。結構頻繁に質問が飛んでくるので厳しい!yes/no 程度で答えられる質問なら良いんだけど、全然解らない質問に指名されないかとちょっとビクビクしつつ見物。そんなとき、とある部屋で不意に手を捕まれて「彼がジョージ・ワシントンの若かりし頃です!」とかやられてエエエこのままだと大変なことに!!!こういう場合、自分がワシントン役をやりつつ、いろんな質問に答えたりパフォーマンスをしなくてはならない。言葉が解るならおいしい役所なんだけど、ほとんど解らないのでこのまま続けると場がしらけること必須!なので、英語はちょっとしか解らないから無理だよ、と話して変わってもらうことに。ううう。
そんな感じで建物を巡りつつ、街の外にもちょっと散策。すこし街の中心から離れた公園で、ああここも広いのに全く人がいなくていいなぁ、とか思って歩いてると「EMERGENCY」と書かれたポールが。上には青いサイレンのランプ、下には赤いボタンとマイクが。たぶんボタンを押すとサイレンが光り出し、警報音が鳴り響き、警察と通話できそうな。このポールがここにあるのを意味するところは、「この公園はセキュリティがしっかりしていて安心だよ☆」もしくは「この公園は危険だから何かあったらここまでたどり着いてボタンを押してね☆」かのどちらかだろう。そう、ここはアメリカ。ここはウィリアムズバーグ。人口11,000ちょい、18歳未満の貧困層は30%弱、というどこかの情報を思い出す。昼間だけど誰も周りにいない広い公園。ちょっと不安になってきたぞ、戻ろう。しかしこんなポールもあるんだなぁ。
巡ってる途中、二十歳ぐらいの日本人の20人ほどのツアー集団を見かける。でもよく見ると4/1ぐらいはアメリカ人だ。仲良し留学生の旅行で、久しいアメリカ人も一緒に、みたいな感じなんだろうか。久しぶりにたくさんの若い日本人を見た。
夕方まで歩いていたら空が怪しくなってくる。雷が鳴り出し、広がる暗い空。ポツポツ降り出したと思ったらすぐに土砂降りに。近くにあった本屋カフェに避難だ。傘を差す人はやはりほとんど居ない。傾向としては軽い雨の場合は差さない。何事もなかったように歩く。強い雨の場合は、雨宿りするか、土砂降りの中を小走りするかだ。もちろんびしょ濡れ。傘も折りたたみ傘も少しはいるけど、よく見かけるのは1.5〜2m はありそうな、パラソルのような大きい傘!あ、使い捨てのカッパな人も結構居るなぁ。
本屋カフェにあるスタバで休憩しつつ、とある技術書を読み始めたら無性にプログラミングがしたくなってきた。ので雨が弱まったのを見計らってバスに。コロニアル・ウィリアムズバーグはそこら辺をしょっちゅう一周するバスが通っているのだ。チケットを持っていれば乗り放題。観光案内所も通過するので、観光案内所で降りてモーテルへと帰った。モーテルで残りのラズベリーを食べたけど、クーラーかかりっぱなしの部屋に置いておいたためか、ちょっと干からびてしまっていて悲しかった。ちなみにモーテルではプログラミングしなかった。スタバですれば良かった!

リッチモンド 一日目 土曜日
朝食はホテルのブレックファーストサービスで。ワッフル焼き機がここにも!それなりに定番ぽい。でも今日はトーストとコーンフレーク。久しぶりだなコーンフレーク。
9:00 ごろにチェックアウトして駅へと。canal walk が素敵だったので、遠回りしてそこからぐるっと回って駅へと向かう。ああこんな遊歩道があるところに住みたいなぁ。
駅の横の市場では、朝市(?)が。昨日の昼過ぎに訪れたときは一人しか店を出してなかったのに、結構たくさん入ってる。というわけでぐるっと一回りすると、なんとラズベリーだけを売っているおじさんが!箱にどっさりと入ったラズベリー。一ついくら?と訊ねるとたったの$3!!!思わず購入。わーい。安いなぁ。
列車到着予定の15分ほど前に駅に到着。チケット発券機は out of service だった。小さな駅のチケット発券機は軒並み動いてない気がするぞ…。駅員にチケット発行してもらおうとしたけど、チケット発券機が無いらしい。なんだってー。乗って添乗員に発行してもらってね、と云われる。
到着予定より10分ほど遅れて列車が到着。数時間遅れなくて良かったよ…。10分とか、きっとアムトラックじゃ誤差の範囲内だ。乗ると添乗員がやってきて、チケットは?と訊かれたので事情を話して、予約番号とパスポート見せてすんなりと手書きのチケットを棚に張られ問題なくすんだ。さっき買ったラズベリーを食べつつ。外の景色を眺めながらすごす。やはりほとんど森ばっかりなんだけど、時々はっとするような景色が一瞬だけ見れることがあるので、これはこれで楽しい。ずーーと見てると飽きるけど…。そんなとき、アムトラック内を屈んで歩く人が。ええ、身長2.2m ぐらいはありそうな!大きい!!到着までにラズベリーをかなり食べたけど、まだ半分以上残ってた。すごい量。ポロポロと実がこぼれるぐらい熟してるラズベリーは甘くてちょうおいしい!酸っぱいのも良いけどこっちも!
そんなんで一時間弱をアムトラック内ですごし、次の目的地、コロニアル・ウィリアムズバーグへと到着。ウィリアムズバーグは18世紀、南北戦争前の暮らしを街ごと再現した博物館的な観光地らしい。建物内で案内などをする人は当時の服装をしてる。駅前は普通に田舎な感じだった。緑と道路だけみたいな。ここでもホテルの予約をしてない(インターネットで調べたけどどれも高かった)ので観光案内所へと。観光案内所へと近づくにつれ、自然というか緑あふれる光景が。地球の歩き方には観光案内所まで徒歩10分ぐらい、って書いてあったけど早歩きでも徒歩20分はかかった。
観光案内所でおじいさんにホテル探してるんだけど、と伝えると、英語わかる?ネイティブ?何語がネイティブなんだい?と訊かれたので、日本語がネイティブだよ、と云うと日本語のマップ兼パンフレットをくれた。日本語版まであるのかーがんばってるなぁ、でもいろいろと日本語ちょっと変だよ。次におじいさんが片言の日本語で「ようこそ 日本語解る 探す」とか云いつつ、ついてきて、とジェスチャー。むしろ英語で話してくれた方が解りやすいのに、と思いつつもついて行く。どうやら日本語が喋れる従業員を捜して居るみたいだ。a few なら解るよ、こにちは ありがと ようこそ とかそんな風にみんながみんな片言の日本語を喋るのでちょっと面白い。数人に訊ねた後、英語で良い?と訊かれる。もちろんさ。そんなんでPCを使える別の人に案内役を交代され、ホテルの条件などを訊かれる。$80以下で、この辺の歩いて行ける場所で、とお願いすると二つあって、アムトラック駅すぐそばのホテルか、観光案内所裏のモーテルか、両方 $79 で朝食付きだよ、と。駅近くのホテルはは出発の時は便利そうだけど、また荷物持って行くの大変そうだし、というわけでモーテルの予約をお願いする。
というわけでその後モーテルへとチェックイン。一人だけどベット二つな部屋だ。あ、しまった、モーテルだと WiFi 繋がらなさそう、と思ったら案の定繋がらなかった。フロントでどこかで使える?と訊くとここのロビーなら繋がるよ、と教えてもらう。ロビーで使えることを確認して、早速街中へ。モーテルの横には、ここの設備らしいプールやらフィットネスクラブやらパターゴルフ場やらバレーのネットやら野外卓球台やらなにやらいろいろあった。
ウィリアムズバーグの建物は、チケットを買わないと入れない場所が多くて、今日のチケットを買うか買うまいか迷ったけど、買わないことに。チケットは $36 もするし、今日はもう 13:00 だし、明日は買おう。そんなわけで街をぐるぐると歩く。観光地だけあって、街中はかなりの人が。でも街の中心を離れると、全く人がいない!広がる緑、のどかな建物、道路、どこもほとんど人がいなかったり全く居なかったり。こっちの方がすくなくとも自分にとっては素晴らしすぎて楽しいのに勿体ない。たぶんアメリカの人は車で30分も走ればこんな何もない緑だけある光景の場所たどり着けるんだろうなぁ。そんな感じで街の中や外をいろいろ歩く。
夕方、街中のレストランで食事をしてると、18世紀のアメリカの衣装を着た中国人の子が働いてた!18世紀のアメリカなのに不思議な感じだ、と思いながら食べてると、近づいてきて中国語で話しかけられた!えええ、今までアーユーチャイニーズ?って訊かれたことは何度かあれど、いきなり中国語で話しかけられたのは初めてだ。僕日本人だよ、中国語解らないよ、と云うと、シャツに中国語が書いてあるからてっきり中国人だと思ったそうだ。よく見ると何カ所か中国語が書いてある。まったく気づいてなかった。アメリカ人の巨漢の男性が「日本人の彼氏募集中」と書かれたTシャツを着て金髪彼女と腕を組みながら歩いていて、「ああこの人たぶんTシャツに書かれた意味解ってないんだろうなぁ」と今回の旅で思ったことあったよ!俺もそんな感じかもしれないのか!言葉難しい。で、話をちょっとしてみる(彼女は仕事中なのに良いのか)と、日本に興味がある、私 made in japanese なの、と云われた。ええ、made in japanese って何 made in japan なら何となく解るけど、とか思ってるうちに呼ばれて行ってしまった。なぞはふかまるばかり。
夜モーテルに戻って、水が無くなりそうなのでフロントに水を売ってる場所を訊くと、施設内のレストランで売ってると教えてもらったので行ってみるとなんと $2.5 + tax もした。寡占状態だからって酷い!ううう。

ワシントンDC 五日目 金曜日
全然寝れない!久しぶりに一睡も出来ずに朝を迎える。久しぶりに羊を100まで数えたりしたが全く眠れなかった。そんなんで6:20ごろホテルをチェックアウト。この時間だとやっとちょっと日が昇ったかな、という明るさ。ユニオン駅まで歩く、が、一本道のはずなのにユニオン駅北(治安が悪い場所)に行きそうになってしまう。危ない危ない。
30分ほどで駅に到着。カフェでホットコーヒーとブルーベリーマフィンを注文したら、コーヒーじゃなくて紅茶(アールグレー)が出てきたよ…。不思議!俺の英語の発音はほんと酷いなぁ。今回もアムトラックだし遅れて到着かなぁ、と思ってたのだけど on time で到着。すごいぜ。毎回こうあって欲しい。最終目的地のニューヨークとは反対方向のアムトラックに乗る。アムトラック内で寝ようと思ったけど、眠いのに寝れなかった。今回のコーチは、足かけとかなく、ちょっと狭い感じがした。コーチによって広かったり狭かったりするんだろうか。
アムトラックに揺られ二時間半、目的のヴァージニア州の州都・リッチモンド メインストリート駅に到着。そこで降りたのはたった四人!うち二人はスーツで仕事な感じで、一人は旅行者風だった。すくなーい。駅自体は雰囲気のある建物でよく、結構綺麗。
駅の1Fに降りると、中心にインフォメーションカウンターが。そこでリッチモンドの地図をもらう。歩いて回れるルートとかも書いてあって結構本格的。観光客なんて全然こなさそうなのに、きちんと作ってるんだなぁ。また1Fには展示物などがあってちょっと博物館風味だったりもする。
駅を出てすぐ目の前はハイウェイの下でなんにもない!周りを見渡すと廃墟が。ここはひょっとして危険な場所なんでは、とちょっと歩くけど、別にそんな雰囲気でもない。観光案内所を目指して歩いてるうちに、ああここは普通の街っぽいなぁ、と思う。今まで滞在した場所はは、観光地と危険な場所だったり大都市だったりだったんだけど、ここは本当に普通っぽい。こういうアメリカはまだ見たことがなかったので新鮮。人通りはあまりないけど、危険な感じは全くしない。のどかだ。観光案内所に行く途中、バージニア州議事堂や議事堂敷地内の庭園を通ったのだけど全然人がいない。独り占めな感じだ。
そんなんで駅から2,30分歩いて観光案内がある建物へ到着。なんかやたら新しい大きい建物だなぁ。そんなに観光客こなさそうなのに。観光案内所での目的は、ホテルを教えてもらうことで。ネットでこの辺のホテルを調べたけど、$100以上のところばかりで予算オーバー。でも観光案内所で訊ねると、予算にあったホテル教えてくれるらしい。
観光案内所に行くと、人の良さそうなおじさんが。ここら辺のホテル探してるんだけど、と云うと地図に「こことここにこのホテルがあって…」と書き込んでくれる。でも有名な高いホテルばかりだ。$80以下のホテルを、と云うと「ああ、それならここがおすすめだよ。安いけどグレートだよ!」とダウンタウン端のホテルを教えてもらう。電話して部屋が開いていることを確認して、$72 だけどいいかい、と云われたのでもちろんうなずく。紙を受け取ってそのホテルへと向かう。
$72というので、古い建物のホテルなんだろうなぁ、と思ったけど全然そんなこと無かった。小綺麗な外観。ホテルのフロントで、先ほどの紙を渡すと、「観光案内所から来たのね!」とスムーズに手配してくれ、ホテルの説明をきく。フィットネスルームやインターネットできるPCが設置してある部屋、ブレックファーストの時間などなど。おお、この値段で朝食もつくのか。またフロント付近にリンゴがバケットに置いてあり自由に食べれる!カフェで買うと$1ぐらいするのにね。コーヒーが入ったポットまである。すばらしい。
で、部屋がこれまた今まで泊まってきた中じゃ群を抜いて良くて。シンプルで広い室内(20畳ぐらいはある)、5Fのそれなりに眺めの良い場所、大きい窓、窓際の大きいハンガーかけ(洗濯で重要!)、広い机。当たりのホテルだなぁ。観光案内所のおじさんありがとう。早速洗濯する。寝てないだけあって、部屋にいるとやたらと眠くなるので、ユンケルの粉っぽいやつを飲む。コンパクトで便利!さてと街中へと散策に。
まずはホテル付近のリッチモンド図書館に。鉄板の本棚、近くに住んでるであろうおじいちゃん達、読まれこまれた古い本。カセットテープやビデオテープまで貸し出しをしている。ああここ香りは実家近くの図書館ににてるなぁ。本屋とも違う、本の香りだ。
次にバージニア州立図書館に。巨大な新しい建物。広い中央ホール。WiFi や LAN,電源タップが用意された机。本は辞書や辞典や専門書などが多い。大学の図書館みたいだ。実際研究職っぽい人達がパソコンやノートを開いていろいろ調べ物をしていた。また、古いフィルムや映像データの再生装置があって、それらを再生しながら、ボタン一つでその箇所を印刷、みたいなことも出来るみたいで。へーこんな機械もあるんだ。
途中、歩道のレンガ道を青色の液体を積んだトラクターが走ってた。なにするんだろう、と眺めてるとレンガの隙間から生えてる雑草に青色の液体を噴射!そうか、除草剤散布か。ワイルドだ。

その後は南北戦争で被害をうけた煉瓦造りの建物や線路を見たり。期待してなかったけど、リッチモンド良いなぁ、とこの頃から思い始める。のどかな普通の街もこれはこれで新鮮で、そこら辺を歩いているだけで楽しいね。日本でも初めての街の散策は楽しい。

特に小川沿いの綺麗に整備された canal walk と呼ばれる遊歩道を歩くのが楽しくって。そこら彼処で頭の上を橋が架かってて、下から覗いたり、遠くでは壊れた橋が見えたり、静かな場所を歩いたり。人通りは全然なかったり、1,2人見えたりするけど、このcanal walk の周りは高級マンションがあって、安全な感じが。

ダウンタウンの中心部周りは、車道までレンガで出来ていてなかなか雰囲気が。ショッカースリープ地区というらしい。そこで遅めの昼ご飯。その後バージニア州議事堂の前をまた通ると、あれ別の場所に入り口があるぞ。2007年(今年)改築して、地下に施設を作ったみたい。通りで議事堂内の庭園も新しいわけだ。そんなんでその施設に入ってみると、相変わらず観光客はいないんだけど、結構案内や、警備員など働いてる人は居て、手厚い待遇を受ける。インフォメーションカウンターのおじいちゃんに「ようこそ!一人かい?もうちょっとでツアー始まるよ。一人で回るの?」などなど。ツアーされても英語ほとんど解らなくて申し訳ないので、一人で回るよ、と。出来たばかりだけあって、何もかもが新しくて綺麗。観光客は居ないけど。

ぐるっと巡って、隣の教会に。パイプオルガンの音色が聞こえてくるなぁスピーカでもあるんだろうか、と教会内を見渡すと、二階でおじいちゃんが本物のパイプオルガンを延々と弾いてる!本物のパイプオルガンが鳴ってるの見るの初めてだなぁ、とかやはり教会でパイプオルガンってすごい神聖な感じするよなー、とか考えてすごす。

その後もコロシアム見たり(中でちょうど人が集まって演説かなにかをやっていた)、ぐるぐるーと街を巡って夕暮れまで歩き続けた。この街もいいなぁ。あと一日ぐらいは街中を歩いていたい。でもまた明日は午前から移動なのであった。

ワシントンDC 四日目 木曜日
明日は朝から移動なので、今日は実質のワシントンDC最終日。朝8:30 から、ワシントンモニュメントに登れるチケットを無料で配っているというので行ってみることに。ワシントンモニュメントは中にエレベータがあって、塔内部の頂上からワシントンDCを見渡すことができるんだって。ちょっと遅れること9:00すぎにチケット配布場所に行ってみると結構な列が。15分ほど並んで自分の番に。30分ごとに区切られた時間のチケットで、早い時間や遅い時間のチケットはすでに配布終了していた。その中でも一番遅い時間帯、15:00 からのチケットをもらう。

さて 15:00 までまた今日も歩く、歩く、歩く。歩く中、ダウンタウンの道中で地図を広げていたら、怪しい男がよってきて「どこを探してるんだい」と云ってくる。これが噂のたかりかも!と思ったのでNo, いいよ、と云ったり手を振ってノーセンキューぽいジェスチャーをしたりしても、俺はそこを知ってる、みたいなことを云われて離れない。あなたは心が読めるのですか。しかたなく行く予定の場所を、ここだよと地図上を差すと、「それならそこの角を曲がって2ブロックいったところさ」と。解ってるさ!

で、サンキューと云って離れようとすると、お腹を押さえて大げさなジェスチャーで、お腹減ってるんだ、1ドルドネーションplz、と。No と云うと、さっき道教えたんだからさ、と。このまま何か起きたら嫌なので、ポケットにつっこんであった小銭から一ドルを渡す(このとき$2あったところから$1出した)、ら、2ドルくれよ、と。No, あと$1、No, あと$1くれよ、と二回ほどやるうちに、何か云ってあきらめて去っていった。文句を言いたいのはこっちだよ…。と、初たかられ体験。あめりかこあい。

ちなみに普通にお金ちょうだい、というのは全然珍しくなくて、小銭が入ったコップを向けてきて、チャリチャリと音を鳴らすだけの人だったり、$1プリーズって云ってくる人だったり、Would you please... と云ってくるので立ち止まって話を聞いてみると、お金ちょうだい、ということだったり。

で、気を取り直して歩いて歩いて、博物館や庭園を巡る。特に National Gallery of Art West/East Building が果てしなく広くて、ここをじっくり見るだけで一日かかってしまうのでは、という大きさ。なので途中で切り上げる。

ちなみにアメリカで、重要な建物だったり、博物館だったりのほとんどでテロ対策の空港みたいな手荷物検査が行われるんだけど、それがきちんとしてたりすごい適当だったり差が激しい。きちんとしているところはカバンのポケット一つ一つ調べられて、かつノートPCは蓋を開けて内部もチェックとかする。しかし適当なところは、カバン開けて見せても、中をちら見もせずに、アゴで行って良いよとかやられる。適当ならやらなきゃいいのにね。たぶん警備員によって対応が違うんだろうけど…。

庭園の噴水では、みんな噴水に腰掛けて、足を噴水に入れている。これは気持ちよさそう、ということでまねしてやってみる。足はひんやり、他は暑い。気持ちいいなー。ちなみに噴水といえど直径20m以上はある。でかいぜ。

途中、レンタルセグウェイな店を見かけた。なるほど、この街でやたらセグウェイに乗ってる人がいるなと思ったけど、レンタルしてるのか。セグウェイに乗ってる人たちが一列になってるとなにやら近未来っぽいぞ。あとローラーが靴底についた靴を履いている(ローラースケートではない)子が結構たくさん居る。日本では見たこともなかったんだけど、本当にあんな靴あったんだ!漫画でしか見たことがなかったよ。

そんなこんなで 15:00 になったのでワシントンモニュメントのエレベータ列に並んで待つ。15分ほど待って搭乗、屋上へ。エレベータ内では塔のどこどこは何フィートあって、みたいな話を。フィートって全然使わないから直感的にどれぐらいの大きさか全くわからない。頭の中で 30cm をかけ算して、とかしてるうちにすぐ頂上へ。頂上からのワシントンDCを見渡した景色は、窓ガラスも汚れていたせいか、へぇこんなもんか、といったところで。下からワシントンモニュメント見上げてる方が素敵だなぁ。そんなに興味がわかなかったのですぐ降りた。

その後は塔の下でぼんやり空を眺めたり、景色を眺めたりして三時間ほどすごす。ほんとすばらしすぎて、ぼんやりしているだけであっと時間は過ぎていく。幸せな時間だなぁ。19:00 前に、明日の準備もあることだし、名残惜しいけどホテルに戻る。

で、ホテルに戻ってシャワー浴びて 20:00。今日の夜はワシントンモニュメントに行くつもりじゃなかったけど、やはりもう一度夜景を見ておきたい、というわけで再度ワシントンモニュメントへ。すると丘の麓の野外劇場で、ウィンドアンサンブルオーケストラが演奏してるじゃん!20:00 からコンサートしていたみたい。芝生で寝ころびながら、オケを聞きつつ、上にはワシントンモニュメントがそびえてて、日が沈んでいった。なんというシチュエーション。

演奏が終わった後、ワシントンモニュメントの下で物思いにふけりつつすごす。あーこの場所が好きすぎるなぁ。しかし時間は過ぎゆく物で、あっという間に22:00前。さすがにそろそろ、とホテルに戻る。今度こそ本当にお別れだなぁ、またいつか絶対来るぞ。

ホテルに戻って、明日のアムトラックの予約番号をメモって寝よう、と思ったのだけどなんとインターネットに繋がらない(DHCP で IP取得できない)!つまり予約番号が解らない。なんてこったい。DS の WiFi でも IP 取得できない、と云われてるのでホテルのワイアレスが変ぽい。フロントでネット繋がらないよ!と云っても「ごめん解らない」と。うーん。で、ホテルのフロントでPCを開くと、弱小電波の野良無線発見!なんとかネットに繋いで予約番号をメモしたところで切断される。再接続不可。危機一髪セーフ。というわけで、なんとかアムトラックの予約番号もメモれたので寝るよ!ネットには突然繋がらなくなることがあるのでそれを考えて行動しよう…。


ワシントンDC 五日目 金曜日
全然寝れない!久しぶりに一睡も出来ずに朝を迎える。久しぶりに羊を100まで数えたりしたが全く眠れなかった。そんなんで6:20ごろホテルをチェックアウト。この時間だとやっとちょっと日が昇ったかな、という明るさ。ユニオン駅まで歩く、が、一本道のはずなのにユニオン駅北(治安が悪い場所)に行きそうになってしまう。危ない危ない。
30分ほどで駅に到着。カフェでホットコーヒーとブルーベリーマフィンを注文したら、コーヒーじゃなくて紅茶(アールグレー)が出てきたよ…。不思議!俺の英語の発音はほんと酷いなぁ。今回もアムトラックだし遅れて到着かなぁ、と思ってたのだけど on time で到着。すごいぜ。毎回こうあって欲しい。最終目的地のニューヨークとは反対方向のアムトラックに乗る。アムトラック内で寝ようと思ったけど、眠いのに寝れなかった。今回のコーチは、足かけとかなく、ちょっと狭い感じがした。コーチによって広かったり狭かったりするんだろうか。
アムトラックに揺られ二時間半、目的のヴァージニア州の州都・リッチモンド メインストリート駅に到着。そこで降りたのはたった四人!うち二人はスーツで仕事な感じで、一人は旅行者風だった。すくなーい。駅自体は雰囲気のある建物でよく、結構綺麗。
駅の1Fに降りると、中心にインフォメーションカウンターが。そこでリッチモンドの地図をもらう。歩いて回れるルートとかも書いてあって結構本格的。観光客なんて全然こなさそうなのに、きちんと作ってるんだなぁ。また1Fには展示物などがあってちょっと博物館風味だったりもする。
駅を出てすぐ目の前はハイウェイの下でなんにもない!周りを見渡すと廃墟が。ここはひょっとして危険な場所なんでは、とちょっと歩くけど、別にそんな雰囲気でもない。観光案内所を目指して歩いてるうちに、ああここは普通の街っぽいなぁ、と思う。今まで滞在した場所はは、観光地と危険な場所だったり大都市だったりだったんだけど、ここは本当に普通っぽい。こういうアメリカはまだ見たことがなかったので新鮮。人通りはあまりないけど、危険な感じは全くしない。のどかだ。観光案内所に行く途中、バージニア州議事堂や議事堂敷地内の庭園を通ったのだけど全然人がいない。独り占めな感じだ。
そんなんで駅から2,30分歩いて観光案内がある建物へ到着。なんかやたら新しい大きい建物だなぁ。そんなに観光客こなさそうなのに。観光案内所での目的は、ホテルを教えてもらうことで。ネットでこの辺のホテルを調べたけど、$100以上のところばかりで予算オーバー。でも観光案内所で訊ねると、予算にあったホテル教えてくれるらしい。
観光案内所に行くと、人の良さそうなおじさんが。ここら辺のホテル探してるんだけど、と云うと地図に「こことここにこのホテルがあって…」と書き込んでくれる。でも有名な高いホテルばかりだ。$80以下のホテルを、と云うと「ああ、それならここがおすすめだよ。安いけどグレートだよ!」とダウンタウン端のホテルを教えてもらう。電話して部屋が開いていることを確認して、$72 だけどいいかい、と云われたのでもちろんうなずく。紙を受け取ってそのホテルへと向かう。
$72というので、古い建物のホテルなんだろうなぁ、と思ったけど全然そんなこと無かった。小綺麗な外観。ホテルのフロントで、先ほどの紙を渡すと、「観光案内所から来たのね!」とスムーズに手配してくれ、ホテルの説明をきく。フィットネスルームやインターネットできるPCが設置してある部屋、ブレックファーストの時間などなど。おお、この値段で朝食もつくのか。またフロント付近にリンゴがバケットに置いてあり自由に食べれる!カフェで買うと$1ぐらいするのにね。コーヒーが入ったポットまである。すばらしい。
で、部屋がこれまた今まで泊まってきた中じゃ群を抜いて良くて。シンプルで広い室内(20畳ぐらいはある)、5Fのそれなりに眺めの良い場所、大きい窓、窓際の大きいハンガーかけ(洗濯で重要!)、広い机。当たりのホテルだなぁ。観光案内所のおじさんありがとう。早速洗濯する。寝てないだけあって、部屋にいるとやたらと眠くなるので、ユンケルの粉っぽいやつを飲む。コンパクトで便利!さてと街中へと散策に。
まずはホテル付近のリッチモンド図書館に。鉄板の本棚、近くに住んでるであろうおじいちゃん達、読まれこまれた古い本。カセットテープやビデオテープまで貸し出しをしている。ああここ香りは実家近くの図書館ににてるなぁ。本屋とも違う、本の香りだ。
次にバージニア州立図書館に。巨大な新しい建物。広い中央ホール。WiFi や LAN,電源タップが用意された机。本は辞書や辞典や専門書などが多い。大学の図書館みたいだ。実際研究職っぽい人達がパソコンやノートを開いていろいろ調べ物をしていた。また、古いフィルムや映像データの再生装置があって、それらを再生しながら、ボタン一つでその箇所を印刷、みたいなことも出来るみたいで。へーこんな機械もあるんだ。
途中、歩道のレンガ道を青色の液体を積んだトラクターが走ってた。なにするんだろう、と眺めてるとレンガの隙間から生えてる雑草に青色の液体を噴射!そうか、除草剤散布か。ワイルドだ。

その後は南北戦争で被害をうけた煉瓦造りの建物や線路を見たり。期待してなかったけど、リッチモンド良いなぁ、とこの頃から思い始める。のどかな普通の街もこれはこれで新鮮で、そこら辺を歩いているだけで楽しいね。日本でも初めての街の散策は楽しい。

特に小川沿いの綺麗に整備された canal walk と呼ばれる遊歩道を歩くのが楽しくって。そこら彼処で頭の上を橋が架かってて、下から覗いたり、遠くでは壊れた橋が見えたり、静かな場所を歩いたり。人通りは全然なかったり、1,2人見えたりするけど、このcanal walk の周りは高級マンションがあって、安全な感じが。

ダウンタウンの中心部周りは、車道までレンガで出来ていてなかなか雰囲気が。ショッカースリープ地区というらしい。そこで遅めの昼ご飯。その後バージニア州議事堂の前をまた通ると、あれ別の場所に入り口があるぞ。2007年(今年)改築して、地下に施設を作ったみたい。通りで議事堂内の庭園も新しいわけだ。そんなんでその施設に入ってみると、相変わらず観光客はいないんだけど、結構案内や、警備員など働いてる人は居て、手厚い待遇を受ける。インフォメーションカウンターのおじいちゃんに「ようこそ!一人かい?もうちょっとでツアー始まるよ。一人で回るの?」などなど。ツアーされても英語ほとんど解らなくて申し訳ないので、一人で回るよ、と。出来たばかりだけあって、何もかもが新しくて綺麗。観光客は居ないけど。

ぐるっと巡って、隣の教会に。パイプオルガンの音色が聞こえてくるなぁスピーカでもあるんだろうか、と教会内を見渡すと、二階でおじいちゃんが本物のパイプオルガンを延々と弾いてる!本物のパイプオルガンが鳴ってるの見るの初めてだなぁ、とかやはり教会でパイプオルガンってすごい神聖な感じするよなー、とか考えてすごす。

その後もコロシアム見たり(中でちょうど人が集まって演説かなにかをやっていた)、ぐるぐるーと街を巡って夕暮れまで歩き続けた。この街もいいなぁ。あと一日ぐらいは街中を歩いていたい。でもまた明日は午前から移動なのであった。